東洋医学の基本は『気』!

西洋医学と東洋医学の違い

西洋医学は、自然と人間、心と体と言うように
2つを切り離した、二元論的思考の医学と言われています。

東洋医学の漢方には、一元論、
あるいは整体論と言う独特の考え方があるそうです。

人間の体を構成する臓器や器官、心を、
有機的な関係があると考えるのです。

また、「自分」の語源である身の意味する
「人間も、自然界の一員」という考え方も、
この理論からくるものとされています。

東洋医学を理解する上ではずせないのが「気」の概念。

そう、「元気」「無邪気」「気が重い」というときの「気」だ。

この気とは、私たちの体を流れているエネルギーのことで、
生きていくためになくてはならないもの。
これが病むと文字通り「病気」ということになるといわれています。

ところで、この「気」というエネルギーは、
全身に充満しているわけではない。

経絡(けいらく

ある決まった道を通って六臓六腑に通じているそうです。
(この通り道のことを経絡(けいらく)といい、全部で14本ある)。

気がこの経絡を正常に流れているうちは健康でいられるが、
どこかでとどこおったりすると体調が崩れるというわけです。

そして、この経絡の要所要所にあって気の流れを
調節しているのが「ツボ」と言われています。

ツボ

ツボを刺激して気がうまく流れるようにすれば、
その経絡につながる機能が回復する、
これがツボ療法の考え方だというのです。

・あなたの生命活動を支える3つの要素とは 、

東洋医学は病態を「気・血・水」の3つの因子で把握します。

「気」は病気、元気、気が重いの気

といった言葉に使われていることから分かるように、
生命活動を維持する精神力や基本的なエネルギーを指します。

「血」は血液循環、

「水」は水代謝です。

水分には水気があり、代謝を助ける働きがありますので
細胞を元気づける効果は期待できると思っています。
しかも人体の3分の2をつかさどっていますので、
影響には、大きなものがあると思われます。

生体は、この気・血・水の3つの要素でコントロール
されているという考え方です。

特にストレス反応と関係が深いと思われるものが「気」で、
興奮状態や不安を感じている時は、気の流れに乱れが生じて、
それが、頭がカッカとする、うつ状態になる、
といった症状につながるのです。

・気の流れを正す簡単な方法 

気の流れの乱れを正すには、
呼吸法、気功、めい想、はりなどが効果的です。

実際に、これらの施術で交感神経の活性が鎮まったり、
血圧が低下するといったリラクゼーション効果が認められ、
西洋医学でも取り入れるところが増えています。

ここまで本格的なものでなくても、
例えば合掌して手のひらのぬくもりを意識し
鼻から息を吸い、口から吐くという深呼吸を
数回繰り返すだけでも効果があります。

これは、祈りの姿勢です。
先人が長い年月をかけて作りあげてきた文化には、
奥深い意味と価値が織り込まれている、
ということの一つの証ともいえるでしょう。


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